ボーエ・モーエンセンとエスベン・クリントの遺産がコンシャスシリーズとして復刻
1958年にデンマークの家具デザイナー兼建築家のボーエ・モーエンセン(Børge Mogensen)とエスベン・クリント(Esben Klint)が発表した椅子がmater(メーター)社から「コンシャス チェア3162 (Conscious Chair 3162)」としてオリジナルとは異なる素材で復刻しました。
ボーエ・モーエンセンのデザインがオリジナルの素材とは異なる素材で再発売される初めてのケースです。
この椅子は、フレーム部分にFSC認証を受けた木材。座面と背面には独自に開発し特許取得済みのコンポジット廃材Matek®を使用しています。Matek®の革新的な技術によってファイバーベースの廃材とGROHEのリサイクルプラスチック廃棄物を再利用することが可能となっています。さらに、コンシャス チェアは分解可能で各部分が新たな生産サイクルに再利用できるようになっています。長くご愛用いただいた後も廃棄物になることのない環境に配慮されたチェアです。
■Matek®
廃棄物から家具製造のための新素材を作ることでカーボンリサイクルを実現したいと考えたメーターが、長年の研究やテストを経て作り上げた、家具のプレス加工に適した素材。焙煎時に出るコーヒー豆の殻や、ビール醸造工程で発生する麦芽の殻、自社の家具の製造工程で発生する木屑などの繊維と、廃棄プラスチックなどから作られる結合剤を組み合わせたこの素材で、メーターは独自に特許を取得しています。また、廃棄物はBKIやカールスバーグやグローエといった企業との提携によって回収しているものです。プレス成形に適したMatek®は、石やテラゾー、大理石を彷彿とさせる、ユニークな触感と素材感も特徴。撥水性や耐水性にも優れており、アウトドア家具にも適しています。
■FSC認証
森林管理の責任ある実践を促進する国際的な認証制度です。FSC認証は、木材や木製製品が持続可能な森林から生産され、環境、社会、経済的な基準に適合していることを保証するものです。FSC認証を受けるためには、森林の適切な管理が行われ、森林生態系が保護され、現地のコミュニティの権利と福祉が尊重されていることが求められます。認証プロセスは厳格で、独立した第三者の監査機関によって森林経営や製品チェーンのトレーサビリティが評価されます。FSC認証を受けた製品は、消費者にとって持続可能な選択肢であることを示し、森林保護と社会的な利益の追求に貢献しています。FSC認証は、森林資源の持続可能な利用と保護を促進するための重要なツールとなっています。