Designer

スヴェン・ミデルボーは経営学の学位を持っていましたが、デザインの道へ進み、照明を専門に選びました。1940年代後半には、著名なデザイナーであり建築家でもあるヨーン・ウツソンとともに、照明メーカーの会社を設立しました。二人のコラボレーションには、現在では象徴的な作品となった「サンダウナー」も含まれます。1955年、スヴェン・ミデルボーはノルディスク・ソーラー社の社内デザイナーとして採用され、数十年にわたりランプのデザインを手がけました。その素材選びと表現は、トレンドの変化とともに進化しました。初期の照明器具はガラスか金属、あるいはその2つの組み合わせで作られていましたが、1970年からは流行の色を取り入れたプラスチック製のランプを幅広くデザインするようになりました。スヴェン・ミデルボーはそのキャリアを通じて、さまざまなシェードの構造や組み合わせを試し続け、1968年に発表した「ヴェローナ」ペンダントに辿り着きました。このシリーズは瞬く間に人気を博し、今日「ヴェローナ」は、スヴェン・ミデルボーの多彩な照明デザインの中で最も象徴的なペンダントのひとつとみなされています。