
Designer
Jørn Utzon
2003年にプリツカー賞を受賞したデンマークを代表する近代建築家。
代表作として知られるシドニー・オペラハウスは実現不可能とさえ言われた独創的なプロジェクトでしたが、政治的・財政的苦境に見舞われながらも1973年に竣工しました。
オペラハウスは半世紀に渡りシドニー、さらにはオーストラリアの象徴としての存在感を保ち、ウッツォンが亡くなる前年に世界遺産に登録されました。これは現存する世界遺産のなかで最も新しい建築物となりました。
自然光の効果を際立たせるユニークな造形能力をもつ建築家として世界に名を馳せたヨーン・ウッツォン。意外にも建築家としてのケーススタディーとして取り組んだ分野が照明開発でした。
若き日に友人の Sven Middelboe (スヴェン・ミデルボー) と共に照明製造会社を設立したことがきっかけで多くの照明デザインを生み出し、その後の代表作であるバウスベア教会やシドニー・オペラハウスにおいても自然光の動きに連動する建築のコントラストを探求し続けました。